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OpenOffice はオープンソースのソフトウェアで、無料というアドバンテージがあるだけでなく、OASIS の策定する Open Document Format という公開された標準仕様にコミットしている製品です。また、マイクロソフト・オフィスとの互換性も考慮されているのですが、その普及状況は「いまいち」の感があります。われわれ自身や、われわれの組織の持つ保守性がそうさせているということなのでしょうか。
一方、日本の情報産業の現状に働きかけるべく政策的な論議や戦略的な活動が、いろいろなところで展開されています。そのような論議や活動が、実際に効果を表わすようになるには、われわれ自身が「暗黙のうちに」身につけてしまっている縛りから自由になることに加えて、公開された標準インターフェース志向の産業文化を育むことが重要です。デファクトありきからスタートした思考では、それを越えた新しい方向性は打ち出せません。
OpenOffice の状況をざっくりまとめると;
「デファクトとなっているプロプライアタリーな製品とほぼ同等の仕様を持つと同時に、公開標準仕様に則った、完成品である。そうであるにもかかわらず、(とくに日本においては)デファクトという言葉が正当性の公理のようになっているためか、OpenOffice を採用しようとする組織が非常に少ない」
ということかと思います。これはまさにわれわれの組織の文化やマーケットが、戦略的でないことを表わしているのではないでしょうか。
「金を払っても守らなければならない自由がある」(フリーソフトウェアイニシアティブ−−(FSIJ)g新部裕氏)
そのとおりだと思います。戦略を語り、より自由な市場をつくろうとするときには、自分たちの思考を縛っているものからの自由や市場への締め付けからの自由も、我々自分自身で確保せねばならない自由であると思います。
OpenOffice は幸いにして無料ですが、しかしそのかわりにわれわれは多少の使いにくさ(つまりは不自由)があってもそれをを克服しつつ、プロプライアタリーの縛りから抜け出て、公開標準仕様に基づく製品で置き換えることは、戦略的思考と多様性を持つマーケットをつくる土壌をはぐくむことになると考えます。
OpenOffice を採用する実利的な意味に加えて、このイニシャティブをとおして自らが戦略的実践者となり、もって身近にある企業や組織の戦略性の向上に役立てられることを願う次第です。
oo2b は OpenOffice を使っておられる、あるいは使おうとされている個人がメールを使いながら意見交換し、その中から自分の考えを補強し、さらにその情報を参加されているかたがたに還元する場です。